クル(Kur)とは、シュメール神話における冥界の神で、鱗に覆われ、巨大な翼がある竜である。冥界の河の番人でギリシャ神話でいうステュクス川とほぼ同様の河を見張る竜である。夫アプスー(原生の海)と母であるMa神(地球の意)の間の子である。アヌンナキ神群の一員で、エレシュキガル、エンキ、エンリルの兄弟である。
楔形文字「KUR」とは「山」を意味したが、場合によっては、名が王国の名前の前に置かれるのに応じて「陸」(または「土地」)という意味にもなった。 アッシリアの発音は「mât」という。冥界だけでなく、大地も司る。
神話ではクルが冥界の番で孤独に陥っていたとき、「帰還する事のない土地(クル・ヌ・ギ・ア)」を支配する「死の女主人」ですべての闇を司る神であるエレシュキガルがクルにこう勇気付けた記録が残っている
“ 「私はあなたを決して恐れていません、我々の種族では。」彼女は声を出して言った。クルはその時言葉の本当の意味を理解した。 「貴方は私の異母(父)兄弟、クルなのです。そして、ここにいる小さき闇の者も皆そうです。そして、たとえ他の神々が冥界にいるがために貴方を見捨てようとも、私は冥界の中すべてにこそ美があることを知ってます。 だからこそ私は暗黒の者としてそう生きると決断したのです。 貴方のために貴方の心へ潜り込んで分かったこと、それは我々兄弟と貴方が同一である事、そして同一であるがために私を含む闇の種族すべての存在を導く「暗黒の種」を捜し求めなければならないという事を。 そして私もその「暗黒の種」から生まれ出たのです。 いずれあなたが、「暗黒の種」によって私達闇の種族すべて結集させる力があることが分かる時が来るでしょう。そして我々と同一の存在たる闇と共に闇の種族でたる私達を繁栄させること。それがあなたの今の使命なのです。
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